第3回目の名誉団員紹介は、松江生まれ松江育ちの歌姫六子さんです。04年春に「だんだん」を発売し、現在も、山陰を中心に活動されています。 島根にこだわりながら音楽活動を続けられる六子さんに、島根や、島根に住む方々に寄せる思いなどを伺いました。
松江に生まれて、ずっと松江で育ちました。今でも市内に住んでいます。無性に島根が好きなんですよ。どうして、こんなに地元が好きなのか、自分でも不思議に思うほど。都会にベースを置いて歌う必要が私の中には見つからなくて・・・・。今は、どこからでも情報発信のできる時代だと思います。たとえば沖縄出身のミュージシャンには地元を拠点に活動しているバンドも多いですよね。私も一生、島根を拠点に歌い続けたいと思っています。
中学2年のとき、押し入れにしまってあった父のギターを引っぱり出して、兄と私と弟の3人で遊んだのがすごく楽しくて。それからギターの練習をして、一年後には3人でJR松江駅の路上ライブに立っていました。まだ簡単なコードが弾けるくらいだったのに!(笑)。
これまで、私は歌に助けられて来ました。自然の中で好きな音楽を聞いていると涙がこみあげてきます。歌はいつでも味方になって励ましてくれました。だから歌うことで、生まれ育った島根に恩返しをしたいと思っています。
このアルバムは、身近で支えてもらっている方々や、いつも私を温かく見守ってくれている、ふるさとへの感謝を、私の心の唄としてまとめました。作曲は、自然の風景を見ながらすることが多いですね。休日には、好きな風景を探してマイカーでドライブに出かけます。
行き当たりばったりなので、よく迷子になって(笑)。でも、そんなハプニングも曲作りの糧になってます。その土地だからこそ生まれる曲って、あると思います。私も島根が大好きだから、今のスタイルで歌うことができている。そんなところにも島根を離れない理由があるのかもしれませんね。心唄2は、そんな大好きなふるさとに贈ったアルバムです。
そうなんですよ。本当は彼らも地元をベースに活動をしたがっているんですが・・・・。今でも「遊吟」の曲は、こちらに帰って作っています。兄も弟も、やっぱり自然がないとできないって。家族揃って島根好きなんですね。今の目標は「遊吟」と一緒にNHK紅白歌合戦に出て、紅組と白組に分かれて対決すること。出場したら「大好きな山陰のみなさん、元気ですかぁ!」って、ぜったい挨拶します(笑)
「リメンバーしまね」の裏側から島根を紹介している感じが好きです。正面切ってないのが、いいですね。
子どもの頃、父と母、おじいちゃん、おばあちゃんに手をつないでもらって、自然の中を散歩したことをよく思い出します。夕方になると家族で宍道湖にもよく出かけました。夕陽にキラキラと揺らめく湖面の美しさは、子ども心に忘れることができません。今でも宍道湖は、あの頃の風景と変わらないんですよ。島根には、まだまだ美しい風景が残されています。
それに「優しさ」も残っていると思います。困っている人がいると声をかけて、手をさしのべる。ライブで各所を巡っていると、そんな優しい心に出会うことが度々あります。このすばらしいふるさと島根を、名誉団員として、これからも全国にPRしていきたいと思います!
島根に生まれて本当によかった。私はここに生まれた喜びを70歳になっても、80歳になっても歌い続けるのが夢です。県外のみなさんも県内のみなさんも、島根の優しい心を胸に、どうぞ夢の花を咲かせてください。
84年11月22日、松江市生まれ。山陰を中心に全国で活動するシンガーソングライター。深く優しいテンダーボイスで歌い上げる独特のスタイルからファンを増やしている。NHK連続テレビ小説「だんだん」では、ヒロインのライバル「路上の天使チャコ」役で出演して話題になった。
私はもっぱら日本酒党。最近飲んだ地酒では辛口の「月山」がおいしかったです。おばあちゃん子だったので漬物、煮付け、野焼きかまぼこも大好き。島根の昔ながらの郷土食からも元気をもらっています。私はこれからも地元で精一杯歌い続けます。どこかのライブ会場でお会いしたら、気軽に声をかけてくださいね。島根自慢で盛り上がりましょう。