約800年の歴史を誇る「隠岐の牛突き」。その特徴は鼻綱を操る「綱取り」と「牛」が呼吸を合わせる戦い方です。鼻綱のたぐり方で技を繰り出したり相手の技を防いだりしながら、牛の力を存分に発揮させるのが綱取りの腕の見せどころです。牛突きに出場する突き牛は栄養豊富な餌を与えて毎日トレーニングを行い、畜産牛とは区別して飼育されています。隠岐では、負けた牛は闘争心を失って牛突きに不向きになるとされているため、勝敗をつけないように競わせながら、戦いへの自信と実力を養います。そして、晴れ舞台となる年に3度の本場所大会で勝負に挑みます。綱取りの厳しい掛け声の中、時には1時間にも及ぶその勝負は、一方の牛が逃げ出すまで続く壮絶なものになります。牛も人も真剣勝負なのです。
ネタに掲載している情報は2019年2月1日現在のものです。
また、内容には諸説あるものもあります。