5回目の名誉団員紹介は、出雲市出身のオペラ歌手錦織健さんです。島根を応援するロックバンド「シマネ健バンド」を結成された錦織さんに、故郷で培った精神性や意気込みを伺ってきました。
出雲に住んでいる頃、音楽は遊びにつながっていてピアノを弾いたり、コーラスをしたり、ギターで弾き語りをしたり、バンドを組んでエマーソン・レイク&パーマーをコピーして高校の学園祭に出演したり・・・勉強以上の集中力を発揮してました(笑)出雲高校を卒業後、上京して30年経ちましたが、僕の武器はずっと「島根魂」でしたし、いつか音楽を絡めて島根を応援したいと思ってきました。
出雲出身なので出雲人気質といえるのでしょうが、積極的には前に出ず、一歩離れた所から物事を見たり、マイナス面の少なさを選択の基準にしたり…ディフェンシブに徹して自分のペースでおつらと(ゆっくりの出雲弁)戦ってきました。そして人生の機微をよく知っている。出雲は雨や曇りの日が多いでしょう。降り続く雨の音、灰色の空を見ながら、子どもながらに人生の悲しさ、寂しさを感じながら島根魂を培ってきたのかもしれません。
高校時代のバンド仲間と、学園祭以来33年ぶりに再結成したロックバンドです。サウンドでしっかり勝負しますが、望郷の念にかられた50のオヤジ達が島根をほのぼのと応援したいと思っています。中心メンバーはボーカル担当の僕「シマネ健」と、幼稚園からの幼なじみでギター担当の「シマネ博之」。
場合によってはサポートメンバーを募集します。出身地は問いませんが、必ず“シマネ姓”を名乗るのがバンドの掟。島根出身の有望な若手アーティストや島根ゆかりの人達だけのバンド構成も検討したいですね。
クイーンの楽曲を7曲収録し、アルバム名はクイーンの名曲にちなんだ『輝ける七つの歌/SEVEN SONGS OF QUEEN』。クイーンはバンドでよく練習してましたし、僕自身はクラシックにアレンジしてコンサートで歌い続けています。バンド再結成も、シマネ博之がライブアルバムを聞いてくれて、「クイーンをもっとやらこい(「やろうよ」の出雲弁)!」と声をかけてくれたのが発端だったんです。
「シマネ」を連呼するだけじゃなく、歌詞カードに観光地などを掲載して島根を紹介したり、CDの売り上げの一部を島根県に寄付したり、東京と島根でライブも開催します。FROGMANさんにキャラクターを作ってもらうことになりました。彼のことは以前から気になっていたので、島根を縁につながれて嬉しくて。どんなコラボレーションになるか、とても楽しみです。
今回、遣島使にも委嘱され、シマネ健の名刺も作っていただきましたので、シマネ健はもちろん、錦織健としても島根を応援しまくりますよ。名誉団員としての僕の意見を聞いてもらえますか?これからは島根の売り方を変えていくべきだと思うんです。東京や大阪に並ぶんじゃなくて、多少ネガティブでも、奥ゆかしく、ディフェンシブに。島根の戦い方があるのではないでしょうか。。
出雲市出身。国立音楽大学卒業。文化庁オペラ研修所第5期修了。ミラノおよびウィーンに留学。ジロー・オペラ賞新人賞ほかを受賞。
オペラ「メリー・ウィドウ」のカミーユ役でデビュー。リサイタルやテレビ、ラジオなど幅広く活動。2002年より「錦織健プロデュース・オペラ」を手がけ、「愛の妙薬」で成功をおさめるなどオペラファン拡大に尽力した。
CDは「恋はやさし野辺の花よ」「初恋」「恋人を慰めて」「すみれ」「砂山」「秋の月」など。二期会会員。
皮肉にも経済成長が止り、高齢化が進み、環境は破壊するものから守るものになった今こそ、我々島根人の時代が到来しました!なにしろハイスピードで競争してきた大都市は失速、そしてトップ争いをしてこなかった島根と肩を並べてる。
つまり自分のペースで走ってきた島根のまんまで良かったわけですよね。これからはディフェンシブな生き方が輝く時期だと思うんです。おつらと島根wayでいこうじゃないですか。