仁摩の西往寺の軒下に、 九尾の狐、双龍と並んで安珍清姫の鏝絵(こてえ)があるよ。 道成寺とも言われるお話のクライマックスシ~ンだよ。 お坊さんの安珍に恋をしてしまった清姫さん。 受け入れてもらえない恋心から蛇に化身して、 お寺の鐘の中に隠れた安珍を、 鐘ごとぐるぐる巻きにして 己が身から吹き出る炎で焼き殺してしまったってな場面。 作家の荒俣さんが鏝絵を見に来られて、 この鐘とかの立体感にびっくりされたそうだよ。