安産を祈るご夫婦が多く訪れる綺麗な神社です。
助けた「因幡の白兎」の知恵を借り、意地悪な兄神の八十神を抑え美しい八上比売を娶られた大国主命。
その後、出雲に旅立ってしまわれた大国主命の後追い、八上比売は身重の体でありながら出雲の地へ向かわれました。
斐川直江まで来られた際産気付き、三柱の御子をご出産なさいました。
三柱の御子の産湯のための井戸が「生井(いくい)」、「福井(さくい)」、「綱長井(つながい)」として今も残っており、御子は、木俣神として信仰されています。
その為ここは安産守護の神社として有名で、日本最古の井戸として宮中にも御分霊して祀られているそうです。
ところが、その時すでに大国主命は素戔嗚命の娘である須世理姫を正妻にお迎えになっており、それを知った八上比売は須世理姫のお立場を慮り、命にお会いになることもなく御子を木の俣に押し込んで因幡の地へお帰りになられたとのこと。
その後、大国主命の娘である下照姫命が、国譲りの際の揉め事で出雲の地を離れ因幡の倭文神社(以前投稿しました。)あたりまで逃げなければならなかったのも何か因果があるのかなぁ…と井戸を見ながら一人物思いに耽っておりました。
ちなみに、この神社の参道の先にある30m程の丘の上には遺跡が多数出土しており、その遺跡のうち杉沢3号という遺跡には出雲大社と同じ9本の柱穴が見つかっており、出雲大社の原型ではないかと言われているそうです。
地図のマーカーはこの杉沢3号遺跡に付けています(御井神社は右上の方)。
写真3 おみくじのうさぎみくじも可愛いですよ笑。
2021年05月15日
私の知る話では、ヤガミヒメはスセリヒメの嫉妬深さを恐れて、子供を置いて帰ってしまった・・・となっていたように思いますが(^_^;A
神社近くからは、面白い遺跡も発掘されているようで、何やら曰くありげなスポットですね(^^ゞ
子どもに恵まれず苦労した数名の知人のことが思い浮かびました。ご主人が長男なら尚更の時代でしたが、今はどうなのでしょう。
画像3は、青い紐に付いている紙がおみくじなのでしょうか?
御井神社は、ストリートビューでは行った方がいなようで、道路も「道」という感じですし、こじんまりとした印象ですが、鳥居と石碑をはじめ建物などは立派で手入れもされていますね。
村田製作所や島津など、大手が進出しているのが対照的に感じます。
安産祈願で有名な神社なんですね。ここでもうさぎというのが出雲らしいです。
神話をいろいろ知っていると出雲の名所めぐりは格段に面白くなりますね。
そういうお話もございますが、流石に恐れ多くて笑。
須佐之男命のお嬢様ですので然もありなん…です。
358本の銅剣が出た荒神谷遺跡公園の近くですし、神代の時代にはここが一大都市だったのではないかと思います。
今の常識とは違う面も多々あるでしょうが、寂しさや諦め、怒りのお気持ちは当然お有りだったのではないでしょうか。
御子を木の俣に押し込んで、という記述は木の俣という一族にお預けになったのではないかと勝手に想像しております。
その紙が御神籤で、うさぎの下の穴に押し込んでありました笑。
大手企業が誘致するにあたり、調査の結果けっこうな遺跡が出てきたようです。
立地的には平地で穏やかな内海ですので村を作るには都合が良かったのでしょうね。
結構御祈祷にも訪れておられるようですね。
上にも書きましたが、因幡の白兎関係で縁のあった八上比売様が御祭神ですのでうさぎが大事にされているのだと思います。
山陰の神社にお越しになられる際には、日本書紀や古事記の簡易なものでも結構ですので(漫画や子供向けでも)一度お読みになってからお参りされると点と点が線になってより深く神様の世界に触れられると思います。
と偉そうに言っておりますが、私も歴史の上澄みを見ている程度です(;^_^。