今年の最後の塩焚きは13日の新月に向かう穏やかな土日でした。
氣心の知れたいつものメンバー。

お母さんと一緒に小屋に通い出した頃には幼稚園児だったあんりはもう小学4年生。
今では、作業の流れがしっかり染み付いて、海で夢中になって遊んでいても、ここぞ！というときにはそばに居て手伝ってくれる。

塩爺もそのことをよく分かっていて、それぞれの動きを外のベンチがわりの材木に腰掛けて眺めている。

最後の仕上げは、塩爺登場。
5年くらい前に、ふらりと立ち寄ったご縁で、それからというもの時間を見つけて広島から通ってくるワインバーのオーナーシェフ。
お店の味の要はここの塩。

通ううちに、だんだんと塩爺に似て来た。
早く引っ越して来たらいいのに。

海で潮を汲み、古いお家の廃材を薪にして塩をたく。
海水を釜に入れ
薪を窯に入れて
ただだ煮詰める
こんなにもシンプルな作業なのに
毎回違う発見がある

飽き性だったはずのわたしは、氣がつけばもう20年
ここに通い塩爺の傍にいる。

今日は27日。
今年最後の満月だった。

塩爺と2人、小屋に行き
薪を整理して
タンクの中の大掃除。

ここでまた、今年から加わってくれた仲間が
仕事の合間に手伝いに来てくれた。

軽々とタンクを運んでくれたお陰で、思いのほか
大掃除はスムーズに進み、塩爺も嬉しそう。

最後は2人で神棚のお掃除をして榊をそなえる。

ホワイトボードには
あんりが描いたと思われる幸神姫。

ほんとだね。
ここには幸せな神さまが座します。

たくさんの方のご協力で
今年も塩がたけました。
また来年もよろしくお願いします。