海水を汲んで、2日間かけて薪を焚べながらただひたすらに塩焚きをする。
するとやがて、透明だった海水が混沌とした形相になり、いつしか透明な層と白濁した層に別れ始める。
漸く、キラキラとした塩の結晶が釜の中に舞いはじめそれは段々と増えていく。

更に焚き詰めてから、塩を釜からサラシを引いたザルに取り出す。
まるで、赤ちゃんをとりあげるときのように毎度毎度感激する。

出来立ての塩は、まだニガリ成分を多く含んでいるので、はんどの上にザルを置いて一晩かけてぽたりぽたりとニガリきる。

そう！
勘の鋭い方ならすぐにお分かりいただけると思う。

このニガリこそがお豆腐を凝固させる塩化マグネシウム。
海の濃厚なエッセンス。
このニガリで作る豆腐は最高に美味しい。

この後、平ざるに広げて約3日かけて干し上げる。

この副産物のニガリを使ったワークショップを企画しています。